マインドセット

おっさん、ハゲ、素人童貞... かつてホームレスとまで呼ばれたスト師が、人生を変えた話

「ホームレスかと思った.....」

 

 

彼を初めて見た友人の最初の感想だった。

 

ストリートナンパ。
それは言わずもがな、おっさんよりも若い青年男子の方が成功する。

俺自身も17歳からナンパを開始して、20歳。25歳。30歳。35歳と歳月の積み重ね
の中で、「路上の女の反応の変遷」と言うものを肌で体感してきた。

1番反応が良かったのは、紛れもなく10代の頃だ。

俺たち男からしても、もし仮に逆ナンをされるとして。いや、単純に職場の中で
会話をする場合でも、18歳の女の子と30歳の女(の子?)とでは、ぶっちゃげ言って
テンションに違いが出る。

若さこそ、異性コミュニケーションにおいては絶対的な正義なのである。

それが、-の印象から始まるストリートナンパであれば尚更の事。

 

 

そんな中で、

 

38歳。頭髪つるっぱげ。素人童貞。
と言う圧倒的な絶望状態から瞬く間に界隈のスターとなった
人物を紹介しようと思う。

これは、男のスペックとしてはピークを過ぎているであろう30代以上、40代以上から
ナンパを始めようとしている人にとって大きな希望と成り得る話なので、ここに記しておく。

 

 

 

 

 

それは今から10年くらい前の事だった。
2009年くらいか。

埼玉のO宮駅で、俺はいつものようにストっていた。
仲間も来ていた。
街に出れば、例え連絡を取り合わなくとも自然と合流する。

そんな中、スト仲間達が、見知らぬおっさんと会話をしている。

仲間が見知らぬ人間と会話しているなんて事は、どうせスト師なんで
特に珍しいものではないが、

そのおっさんは、
周りの平均スト師より明らかに老けた顔、完全に波平と化した
頭皮、合計2,000円くらいで買えそうなみずほらしい洋服。

いわゆるスト師の恰好とはまったくかけ離れた容姿だったので、

俺も「あれは一体誰なんだ?誰かのお父さんか?」

と疑問を抱きつつも、そのまま声かけを続行していた。

 

そしてその仲間達も適当にバラけたところで、仲間の1人に、さっきのおっさんの
正体を聞いた。

 

仲間「あの人、スト師みたいですよ」

俺「マジか!あの容姿で出来るの?」

仲間「俺も最初、どっかのホームレスが近づいて来たと思って、距離取ってましたよw」

俺「確かにw見た目ホームレスと変わらないよな」

 

俺たちの会話はかなり失礼であったと、今では反省しているが、
当時は20代でイケイケだったんでそこはしょうがない。

 

似てる画像がなかったんで、
イメージで言えば、斎藤さんほどカッコ良くなくて、これよりもハゲてて
色黒。そしてダサい恰好。

 

 

 

聞くと、即った事はあるという。驚愕( ゚Д゚)

ただ、2年間くらい、毎日のように出撃して、即った回数は2回くらいだったかな。
かなりの糞ゲー感あるけど、ぶっちゃげあの容姿では仕方ない。

むしろ、どんな容姿、見た目であろうともナンパというものを志して、チャレンジする
精神は素晴らしいと俺は思ったね。

 

 

 

そして、それから数カ月経って、そのおっさんの事もすっかり忘れて俺は
新宿で気ままにストっていた。

いつものように、仲間達も集まってわいわいやっていると、
ミディアムヘアーを盛った、カッコいい見知らぬお兄系のスト師が居た。

 

まぁ知り合いの知り合いだろう。こんな感じでスト仲間は増えていく。

スト仲間から紹介される。

仲間「こないだ○宮で一緒だった○○さんですよ

俺「○○さんって、、、 ええ!?あのハゲ....っいや、

 

思わず俺も無礼な言葉をどうにか飲み込んだが、そう。

あの時のホームレスとも間違えられたスト師と同一人物だったのだ。

 

 

俺は驚愕した。
完全に波平と化していた毛髪は、完全回復を果たし今時の筋盛りになっており、
みずほらしかった服装もメンズエッグに載ってそうなイカしたお兄系になっていた。

 

 

以下、Yさんと呼ぶ。

俺「大分、変わりましたね。髪型もだいぶ変わって....」

Yさん「いやいや、これウィッグだよ」

 

当時、界隈で大流行していた、お兄系、ホスト系のウィッグを被ったらしい。

 

 

購入時からまたカットを入れるそうで、傍から見るとほとんどヅラだとはわからなかった。

 

俺「へぇ~、調子はどうですか」

Yさん「かなり調子良いよ。前までは2年くらいやって全然即れなかったんだけど、
見た目変えてから今月もう7ゲットしてるし、ニーハイロリの可愛い彼女も出来たよ

あの、ホームレスか見間違うほどだったおっさんが、今月7人ものエロ可愛い女の子を
ゲットしているらしい。

夢があり過ぎるだろ。このナンパの世界。

38歳。ハゲ。素人童貞でもあった。
38歳からナンパを始めて、2年間経っているので、正確に言えばもう40歳だ。
そんなおっさんが、普通にしてれば何のドラマもなくさらに年を重ねて、ひたすら金で
女を買うだけの夢も希望もない人生を過ごしていただろう。

それが、一夜にして、若い素人エロかわ女抱きまくりの毎日。

なんやこれ。
完全に漫画の世界やんけ。

雑誌の裏に載っている、女と札束両脇に抱えて、

「これで人生変わりました」

つってるくらい信じられない話だよこれは。

 

Yさん「2年間、ハゲでもなんでもありのままの俺を受け入れて貰おうと意地になって
やってきたけど、それは間違っていた。まずは自分から受け入れて貰う努力をしなければいけない

「こないだも即ろうと服を脱ぐ時、うっかりウィッグがズレてしまって、女の子から
ええっ、カツラなの?とビックリされたけど、そのまま即れたよ。今では彼女化している

「案外、女の子も受けれてくれるよ。ただ、それを初見の状態で思ってはいけない。
相手に認めて貰ってから、その後ありのままの自分を認めてもらえば良い

 

この話は、Yさんに限った事ではなく、多くのスト師に当てはまる事ではないだろうか。
俺も多くのスト師と絡んできたが、自分の拘りを捨てきれないが為に、永遠と結果の出ない
ゲームを続けているスト師を何人も見てきた。

 

「自分を偽りたくない」

 

 

それはもっともである。
しかし、髪型、服装、見た目くらいは偽らなければこの世界どうにもならない。

拘りと言うより、「戦略」の話になってくる。
戦略としての、見た目の変化。

「自分を偽らない拘り」は、口説き方、生き方でアピールしていけば良いのではないか。

まずは受け入れて貰える見た目を作らないと、第一印象がモノを言うストリートナンパにおいては
始まるもんも始まらない。

 

 

おっさんである事。

これは大きなハンデである。
しかし、髪型、服装を変えればここまで若者に擬態出来るのだ。

よーく顔を見てみれば、確かにおっさんである。
しかし髪型、服装が若ければ、女もそこまで気にもしない。

と言う実例を、俺は多く見ていた。

 

Yさんは、この自分が変わるキッカケとして、某ナンパ塾に入ったというのも大きい。
そこで見た目の指導、そして女の口説き方を教えて貰った結果だろう。

その後Yさんは、年間50ゲット以上は毎年クリアして、累計200ゲット以上はしたのではないか。

 

そしてYさんは独立してナンパ塾を始めて、かつて所属していたナンパ講師と揉めて、
すったもんだがあったなんていう話は界隈では少し有名である。

 

 

ここ数年はすっかり姿も見なくなった。
大切な人を見つけて幸せになっている事を祈る。

 

 

このYさんの例は、2021年、今でも通じる話である。

おっさんでも若者擬態をすれば、20歳前後の若い女の子を抱くことが出来る。
Yさんではないが、50歳を越えて若者擬態をして、即りまくっているスト師も知っている。

今は昔ほど髪型、服装ではったりを効かせて即るという事は出来なくなってきたが、
まだまだこの若者擬態という概念は根底にあるものだ。

路上の反応は、30歳を過ぎる頃に少し下がってきて、35歳を越えてから露骨に落ちてくる。

しかし現在37歳である俺が頑張れているのは、
このように40歳を越えても活躍しているスト師ってのをこの目で見続けてきているからだ。

この記事を読んでいるあなたが何歳なのかはわからないが、
40歳前後であっても、まだまだ路上で夢を見る事は出来ると俺の経験談を持ってお伝えしたい。

何歳であろうとも、「やりたい」
と思ったのなら今すぐ始めるべきだ。

是非、夢を持って飛び込んで来てほしい。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

-マインドセット

© 2024 君は街で見掛けた女をその日に抱いた事はあるか? Powered by AFFINGER5