昔の想い出

地蔵してた過去② ~店内ナンパに活路を見出す~

ナンパを志したものの、どうしても街で声かける事が出来ない....

 

 

俺は打ちひしがれていた。
声をかけなければ、この行為に意味はない。
何も生み出さない。

まったく不毛な事をしている。
その意識は十分にあった。

しかし、どうしても身体が動こうとしない。
まるで、全身石になってしまったようだ。

通称地蔵。
良く言ったものだ。

この原因は、自分でもわかっていた。

「人の目が怖い」

これに尽きる。

元々、過度に人の目を気にして生きてきたので、それが街中で見知らぬ女性に声をかける
と言う行為は、とてつもなく荷が重すぎた。

「人の目が怖い」

ならば、人に見られないところで声を掛ければ良いんだ。

そう考えた俺は、舞台をストリートから店内に変えた。

舞台は、近所の古本屋。
ブックオフみたいな綺麗なところではなく、田舎の個人商店がやってるような
古びた店だった。しかし、広さはそこそこあった。

ストリートでは、全方位から視線を浴びる事が出来るが、古本屋では、大きな本棚
に周りは遮断されている。

そこに1人ポツンと立ち読みをする女の子。
読書が好きな子だ。ギャルというよりは、文学系の大人しそうな子。

周りに他の客が居ない事を確認する。

「よし、これなら声を掛ける事が出来る」

 

そして意を決して声を掛ける。

「コ、コンニチワ、、トモダチニ、ナッテ、クレマセンカ...?」

あまりの緊張で、日本語覚えたての中国人のようになってしまった。

「...ごめんなさい」

 

「...ワカリマシタ」

 

俺は逃げるようにその場から立ち去った。

 

結果は見事に撃沈したが、俺はとても爽快な気分だった。

店内なら、声を掛ける事が出来る。

そう自信を持った俺は、以降、あらゆる店内を攻めて行く。

 

・100円ショップ
・イトーヨーカドー
・ダイエー
・丸井
・図書館
・市役所
・スーパーの食品売り場

思い付いただけ挙げたが、これら以外の場所でも多分やった。
あらゆる店内というもので、ナンパを繰り返した。

そういえば、1時期特定の本屋でナンパをやり過ぎて、警備員に連行された事もある笑

案外、カメラなどで見てる場合もある。
常連になるのは要注意。

ストリートでは、人の目が気になり過ぎて声を掛ける事が出来ないが、
店内ナンパであれば、人の目をかいくぐりながら、その視角から声をかける
事が出来る。

ここで俺は、声掛けの基礎を学んだと言っても良い。

第一声は、もちろん路上のようなチャラい声かけではない。
誠実系である。
そして、間接声かけ。

イトーヨーカ堂のような施設なら、

「すいません、ここに100円均一は入っていますか?」

そして100円均一の中では、

「すいません、この商品使った事ありますか?」

図書館では、
「その~(相手が読んでいる分野)、僕も興味があるんですが」

このように間接的な声かけで入る事だ。

そこから、「もしよかったら友達になりませんか?」

と繋げても良いし、「もう少しお話しがしたいので、お茶でもどうですか?」

と連れ出しても良い。

俺は図書館から声かけをして、地元の主婦をそのまま2人でチャリを漕いで連れ出して
市が運営する大型の公民館みたいなところの2階の人気のない階段で即った事もある。

場所はまったく関係ない。
そこに女が居れば即れる。

俺が今現在、路上でも店内でもどこでもナンパして即れるのは、この最初に店内ナンパを
やり込んだからと言うのが大きい。

どうしてもストリートで地蔵してしまうと言う人は、店内ナンパからスタートしてみるのはどうか?

 

 

そうして最初のスタートを店内ナンパで始めた俺だが、巷のナンパブログのメインは
やはりストリート。
出会いの数も段違いにストリートの人混みの方が多い。

いずれは、ストリートで戦わなければならない...

そう思っていた。

しかしそう簡単にはいかなかったね。

その後どうやってストリートに慣らして行ったのかは、また次の機会で話す事にしよう。

 

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