ナンパとは、孤独な戦いである。
いつでもナンパ仲間が居てくれるわけではない。
男には、1人で戦わねばならない時もある。
俺は、常に1人で戦ってきた。
地方ゆえ、合流相手に乏しいという理由もあるが、あえて、完ソロで出るようにしていた。
完ソロが出来ないって、自分に負けているようで嫌だったから。
ナンパ＝自分との戦い
そう常に言い聞かせて自分を追い込んできた。
気分が乗らない日だってある。
真冬の深夜に、ターゲットが来るまで永遠と待っている。
常に、
「帰りたい」
「いや、帰っては駄目だ」
の自問自答。
完ソロと、合流時のテンションの違いは、顕著だ。
仲間が居るって素晴らしいとせつに感じる。
しかし、仲間ばかりに頼っていてはいけない。
合流した時しか声かけれない奴なんて、集団でしか吠えれない奴と同じじゃん。
俺は1人で戦える力を付けたい。
1人で戦って、即って、1人で帰る。
それこそが最高にカッコいいと信じてきた。
合流時に即った時と、完ソロ時に即った時とでは、喜びが違う。
一時期、どうしよもなくスランプに陥った事がある。
どうしても、即れない。
こんなはずではない....
俺はこれまでなのか....
自己嫌悪に陥る日々。
そんな中、それでも出た。
いつも通り完ソロ。
０時を過ぎても即れない。
もうだめだ。。
帰ろう。。
そんな時、連れ出した。
そして即った。
この時、涙が出るほど嬉しかった。
この喜びは、合流ストでは味わえない。
１人で、もがき、苦しんだからこそ、心底嬉しかったんだ。
だからみんなには、完ソロで戦えるようになってもらいたい。
本当の実力を、身に付けてほしい。
