ナンパ活動

遠征初日 前半 

新型コロナウィルスの余波は、5月に入り俄然続いている。
緊急事態宣言は、当初の予定を越え2ヵ月目に突入した。

外出自粛に至っては、3月からずっと続いている。
当然、ナンパもその対象となり、不特定多数に声かけるナンパ師は世間にとっては悪でしかない。

俺もしょうがなく連れ出しを自粛したマスク付き声かけだけをひたすら行っていたが、そんなのはナンパとは言えない。

ナンパとは、連れ出して、セックスを打診してナンボだ。

そのセックスの駆け引きこそが最大の魅力。
出会ったその日に抱くという非現実極まりない行為にこそ刺激があるのだ。

 

もう限界だ。

 

 

と言うわけで、俺は1人キャリーバッグを片手に、北へ向かった。

 

その土地は、東京、関東に比べたら格段に感染者数が少ない。
その東京でもここ数日感染者数が50未満と、感染の終息が見えつつある。
地方ならばさらに感染リスクは少ないはずだ。

もちろん俺自身、かなり私生活は制限しており、感染してないという自負はあり、
周りの人間から感染者が出ているという事は一切ない。

いつかは、折り合いを付けないとならない時が来る。
withコロナ。
トレンドワードを使ってみたが、完全に感染が収まる事は有り得ない。

俺はナンパ師。声かけて連れ出して濃厚接触のその先を常に狙うのが生業。

非常識と指さされようが、俺はナンパ師として生きる。

 

 

午後3時に、ホテルにチェックインする。
旅ナンパの時は、ホテルを取る。
繁華街からの導線を考えて、ベストな位置を選択する。
この地は、かつても来たことがある。
お馴染みのホテルである。
何度もこのホテルに連れ込んだ。

今回、このコロナウィルス騒動の中、果たして連れ込むことが出来るのか。
わくわくするぜ。

髪を整える。
眉毛を整える。
洗練された、都会のファッションを身に纏う。

この瞬間、しがない中年オヤジから、ナンパ師に変わる。

ひさびさの本気のナンパだ。
久しぶりに即を狙う本気ナンパと、遠征の高揚感も相成って、テンションは最高潮。

 

 

17:00。
ストナンスタート。

北の地とは言えども、まだまだ緊急事態宣言中。
人は少ない。
たしかに、前回来た夏よりかは少ない。
それでも、声かけには十分の人の流れだ。

東京から来た。

え~、コロナウイルスバラまかないでください(笑)

予想通りの反応だ。
それでも、拒否感はない。
どこか、東京人と比べてまだ危機感というものを感じていない。

十分、戦えそうだ。

ほどなくして、Fカップはあろうかと言う胸をバッグ斜めかけにしてより主張した、
スポーツMIX系の若い女の子と話し込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

(服はちょっと違うがこんな感じ)

 

 

 

濃厚接触をしたい。その向こう側へ。
この見事な身体を口説けると思うと俄然やる気が出てくる。

連れ出しへ。
カフェ。前回、お世話になったカラオケはやっていない。
連れ出し先がやっていないというのは、少し難易度が上がってくるな。

そもそも個室がやってないので、個室でギラつくということが出来ない。
つまり距離を取ることになり、必然的により会話での魅了が必要になってくる。

上等じゃんか。
俺の実力を見せてやる。

狙うは、カフェ→ホテル。

18歳JD。N美とする。
この春に高校を卒業したばかり。
いざ、さぁ花のキャンパスライフだと言うところで、このコロナショック。
大学も休止中。

聞けば聞くほど不満は出てくる。
まず、俺の大学時代のエピソードを話して、ラポールを築く。
大学は、こんなに良いところだよ。
大学入学時のオリエンテーションで旅行行ったのは楽しかったとか。
サークル活動。
食堂など、N美のキャンパスライフへの憧れをくすぐりながら、

大学は男遊びをするところだという価値観を刷り込んでいく。

この場合、
「男遊びするなら、俺とだよ」
などという余計なアピールは要らない。

ナンパしてきた目の前の男が、男遊びをすべきだ
と言う一般論を講じている。
ナンパされた女は「確かに」と納得する。

その時点で、口にはしてないが隠された大前提として、

「今目の前の俺と遊ぶべきだ」

という暗示が刷り込まれている。

要求は、直接言うと拒絶されやすい。
しかし暗示として刷り込まれると、それは自分の考えで思い浮かんだことだと思う。
自分の考えなんだから、否定の仕様がない。

ここまで来れば、
女は目の前の男と男遊び。すなわちセックスするという気持ちになっている。

あとは、女特有の建前をうまく言い訳づけてあげればよい。

 

東京からお土産持ってきてるんだ。
あげるからおいでよ。

あくまでもお土産あげたら帰すよというニュアンスで言うことが大事。

部屋に来る。

自然と部屋に誘導。

ベッドに座らせる。
いよいよ、濃厚接触のその先へ踏み込む。

久々のこの感じ。女の匂い。すでに勃起している。

しかし至って紳士の顔をする。
あくまでも、男はスマートに事を薦めなければいけない。

そのままこの魅力的な膨らみに襲い掛かりたい気持ちをグッとこらえ、

自粛生活はストレス溜まるよね~

と肩を揉む。

拒否をしない。

そのまま、肩から背中へとほぐす。
もう、いつでもギラついても大丈夫だと思うが、常にきっちりと流れを意識することによって、
技術は蓄積される。

お勧めは、頭皮マッサージ。
断る女は居ない。

そこから、下に下に。
性感帯である耳へ。
首に。

 

もう、大丈夫だ。

後ろから耳に囁きかける。

N美は
「あぁっっ」
と色っぽい声で反応する。

そのまま耳を舐める。

それと同時に、この連れ出し中、ずっと見まい見まいとしていたFカップはあろうかという
大きく、柔らかそうな胸の膨らみを、いよいよ自由にする。

後ろから、耳を舐め、その大きな膨らみを大胆に揉みほぐす。
両手いっぱいに広がる、温かく、柔らかな感触。
N美の髪からほのかに香る、甘い匂い。

理性の限界に到達した俺は、N美を強引にベッドに押し倒し、唇を重ねる。

ねっとりと、纏わりつくお互いの舌。
そのまま服をめくりあげ、可愛いピンク色のブラジャーとは不釣り合いな白く、大きな迫力のある柔らかいバストを本能のまままさぐり尽くす。

 

 

 

 

 

お互いはすでに裸になった。
いわゆる本番以外の本能の要求にはすべて従った。

どれだけ濃厚な前戯を行ったとしても、ここで終わってしまっては、所詮他人なのだ。
濃厚接触の域を出ない。

俺たちナンパ師は、その先に辿り着いてこそ、存在価値が生まれる。

その先へ。

 

この、新型コロナウイルス。
誰もが見知らぬ相手との濃厚接触を禁忌する中、
出会って間もない女と、数時間後にその中に入り込む。

小池百合子知事は、これを聞いたらどう思うのだろうか。

ナンパに勝ち負けがあるとするなら、
今、この瞬間がまさに

勝つか

負けるか

 

の分岐点になる。

 

入れるよ...?

 

 

うん...

 

 

ゆっくりと、N美の中に入り込む。
この瞬間、ただいち男性器を入れているだけでなく、
何かもっと壮大なものを入れているような感覚になる。

大袈裟に言えば、ナンパ師としての誇り、俺の生き様、人生を挿入しているのだ。

そんな壮大な大義名分とは裏腹に、俺のあそこは強烈な気持ち良さに脳がとろける。

興奮状態がマックスに高まった時に挿入した時の気持ち良さは、まさに天に昇る感覚だ。

ゆっくりと、N美を感じる。
腰を動かす度によがるN美の表情。

これだけの、顔、身体。
リアルな生活でもN美を抱きたいと思っている男は大勢いるだろう。
高校の同級生。バイト先の店長。
ごめんよ。

N美は今、その日出会ったナンパ男が、豊満な身体、柔らかい唇、そしてきつく締め付ける膣。
その全てを堪能している。

 

この征服感こそが、俺のちっぽけな自尊心を満たし続けるんだ。

 

N美の指が、俺の乳首を刺激する。

俺はその全てを逃さず堪能すべく、白く柔らかな感触を感じながら、
舌を絡ませ、夢中で腰を振る。

 

ダメだ....

 

 

もう、いっていい?....

 

 

...いいよ...

 

目の前が真っ白になるくらい、強烈な快感が俺の下半身を襲う。

 

 

 

すごい、よかったよ。

 

 

 

N美は恥ずかしそうに頷く。

 

 

とてつもない達成感が胸いっぱいに溢れる。

 

これほど、己のテンションを上げさせてくれるものがあるのか。
どんな趣味でもかなわない。

ナンパして、即る。

これほど達成感、充実感、己の自尊心を満たしてくれる事があるのだろうか。

強烈な快楽と、精神的達成感。
その全てを強烈に満たしてくれるのが、ナンパってやつだ。

 

これでこそ人生。

これでこそ生きてる意味を実感出来るんだ。

 

 

 

N美を改札に見送る。

お互い、その日限りの関係だというのはわかっている。
その日に関係を結ぶ。周りの誰よりも仲良くなったはずなのに、もう2度と会うことはないとわかりつつ笑顔で会話している時のカタルシス。

いや、絶対はない。
いつかまた、どこかで会う日が来る。
そう信じて解散するのが、ナンパ師の『粋』である。

 

 

こうして遠征初日前半を終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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